立地は悪くないんだけど。
今日は日差しもやわらぎ、風も戻ってきていました。ひょっとして秋口に差し掛かったかと誤解するほどのすがすがしさでしたが、実のところはこれまでの気温が異常だったというだけ。例年であればやっぱり暑い日ということなのでしょう。こんな日には買い物もさっと済ませたいところでしたが、何を思ったか自転車は放置して歩きで出発。
普段自転車で通る道を歩いてみるのは、ちょっとした発見があります。速すぎて見逃してしまう塀に寝そべっている猫や、猫よけのペットボトルの横(木陰)で寝そべっている猫とかいろいろ。当然のことながらその逆もあり、感覚で路地を曲がってみると、行き止まりだったり。ああそうか、もっと先で曲がるんだっけ…。
途中とんでもない坂があったりするのですが、自転車で降りるよりは徒歩が楽でした。ふう。そして目指すスーパーへ。と、そこで前から気になっていたそば屋さん。
我孫子市は手賀沼に面した土地が低いです。というか、他が高いのかもしれませんが、その手賀沼沿いの道路に面したそば屋さん「巴屋」さんです。
向かい側にはスーパーKEIHOKUとK'sデンキがあります。ええ、おなじみの我孫子市役所からも徒歩5分です。近くには学校もあり、立地としてはとてもよい条件です。暑さで冷たいものが欲しくなっていたこともあり、さっそく入店。
店内は落ち着いた日本食レストラン風。涼しげな壁紙と、明るい色合いのテーブルが印象的です。座席は4人掛けテーブルが4つ。2人掛けが1つ。6人の相席用が1つ。座敷1つ。さっと品書きを眺めたつもりになってざるそばを注文。テーブル席は窓に面しているので通りを眺めながら注文を待ちます。
品書きには30程度のメニューが書かれており、そば以外にも定食に丼物、飲み物も充実しています。もりそばが500円、ざるは600円。あ、650円だったかも…って注文した値段を覚えてないとか、みなさんも熱気には注意してください。丼物は800円前後で、ちょっといい定食は1000円前後でした。
品書きをテーブル隅に戻して気づいたのですが、このテーブル、ちょっと低めにしつらえてありました。普通の定食屋よりも5cm程度低いです。ひじを突くと前のめりになるくらいなのですが、なぜかな…と思ってしばし。他のそば屋さんで、長い麺をぐいっとひじを伸ばして持ち上げることがありました。そうか、この高さ(低さ)なら、ひじを立てる程度でそばを食べられる。ちょっとした発見でした。小さな感動を覚えているところでそば到着。
ざるそばは白打ちの麺とそばつゆ、そば湯。薬味はねぎとわさびです。シンプル。味と香りについては、そばの造詣が不足しているのでわからないのですが、きざみ海苔がすごく香り高いのが印象的でした。味付け海苔のような香りの強さなのですが、海苔だけ食べても味濃いとは思えない。まぁそばつゆが濃いので味がわからなくなっているかもしれませんが。それでも、そばときざみ海苔がこれほどうまく合うとは思っていませんでした。感動二つ目。
そばはこしがあって、表面つるりとなめらか。長さは箸で持って20cm程度。驚いたことに、ぐねぐねからみあったり、お友達ーと後からくっついてきたりせず、すっきり一口分ずつほぐれていました。そう、水を張ったそうめんをさっとすくい取れる感じのすっきりさです。もしかしたらこれが普通なのかもしれませんが、大村庵と三谷屋では苦戦していたので新鮮でした。感動三つ目。
そばのなめらかさも手伝って、つるつると食べ終えたところにそば湯です。あつあつなのでそばつゆでぐっと冷やして、混ざらないうちに一口、二口。いい風味を楽しんでさらに追加。今度は少し混ぜてちょっとずつ。つゆが減ったところでさらに追加して、そば湯自体が強く出たところを飲み干します。今までで一番風味がよかったかも…。幸せに浸りつつ感動四つ目。
会計を終えて帰宅の途につきます。が、30秒でぐったり。そうでした。店内の涼しさで忘れていましたが、今日はそれなりに暑い日です。しかもそば湯をおなかに蓄えて、体温もしっかり維持されている状態でした。次々とふきだしてくる汗と戦いつつ、今度はあの坂を登るのかと、徒歩で出てきた1時間前のわたしを呪うばかり。
でも、そばはおいしかったですよ。また行きたいです。
店名 |
蕎麦司「巴屋」 |
予算 |
500~1200円 |
収容 |
20名前後 |
交通 |
我孫子市役所徒歩5分
|
PR