どっしり系。
ああ、前回のコーヒー紹介が2週間前のことなので100gのコーヒーをそれだけの時間で飲んでしまうんですね。飲みすぎじゃない…というのは嘘だったかもしれません。
こちらもKEIHOKUで見かけた一品です。MOCCONA「Black Label」です。お初にお目にかかります。輸入品らしくて日本向けラベルが説明として貼られていました。分量はスプーン1杯。カロリー表示もあって、こちらは22.3kcalのようです。
瓶の造りは上からポンとはめ込むフタを、薄いプラスティックフィルムでシールしてあります。ついでに、写真では見えていませんが、口の両脇をブランドのシールでとめてありました。デザインはちょっとかわいいですね。さっそく開封します。
フィルムは、密閉のためかミシン目が入っておらず、ぐにぐに破ることになりました。フィルムを取り除いたところで、もう香りがただよってきます。フタをきゅぽっと外すと、さらに広がる甘さ。次いで酸味。しっとりした顆粒の色から想像していた苦味系の香りは控えめでした。モカとか、キリマンジャロとか、酸味系はあまり得意じゃないんですけど…。
適量はスプーン1杯ということなので、いつものように目分量でカップに移します。ぱっと立つ香り。開封直後よりも空気に触れる面積が大きくなったのでしょう、ややはっきりとした香りを感じました。そしてお湯投入。ふわりと立つ香りは開封時と同じ傾向。素直に強まって湯気にも負けていません。これは期待できそうです。
一口、二口。軽く含んだ感じでは、めずらしく甘みが先に立ちました。それからやわらかく苦味と酸味。こちらは控えめな香りを裏切るように、どっしりとした強さがありました。コーヒー自体の色も、アメリカン傾向のある日本のインスタントコーヒーに比べて濃く、黒く。そして熱い。まるで、悪魔のように、地獄のように、とは言いすぎでしょうか。酸味が前に出ているのが、ちょっとわたし好みから外れていますけど。
ぐっとくる苦味は、ミルクを入れると引き立つか、まろやかになるか。酸味のバランスはどうか…。普段よりも強い興味でマリームを投入。ブラックで試した一杯目は、後味すっきりと、飲んでいる最中の深みがうまく抜けた感じでした。ミルク成分を追加すると、これがどう化けるのか。
いや、普通にマイルドになりました。コーヒー牛乳です。というよりも、どんなコーヒーで試しても同じ味になるので、あまり意味はないんですよね。茶色よりもむしろ赤みのかった黒は、あっさりとベージュになり、酸味も苦味も程よく抑えられました。がぶ飲みに向く味付けですね。
コーヒー単独としては、しっかりした味と風味なので悪くないのですが、苦味と酸味のバランスはちょっと好みから外れます。あとは、流通量も問題なので、常飲するにはちょっと頼りないところと、金額。これ、ちょっと高くて、ほいほい買うグレードじゃないんですよね。だいたいHAMAYAと同じくらい。味のしっかりした満足度を考えれば、KEY COFFEEを、風味とすっきりとした苦味を味わうならHAMAYAという現在の定番は変化なし、といったところです。悪くは、ないんですけどね。
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