すばらしい、缶コーヒー味だ。
かなり間を置いてしまいましたが、ようやく新しい銘柄を見つけることができました。その間は、いくつかの慣れ親しんだ品をずっとローテーションしていたので、そろそろ新しいアイテムを取り入れるのもいいでしょう。さて今回の銘柄は、ローテーションに参加できるだけの力量があるでしょうか。
赤いラベルと、国内製品にはないデザインが目立ちます。輸入品かなと裏書を見ると、原産国はベルギーになっていました。しかしベルギーと言われても、それがいいのか悪いのか、わたしの味覚に合っているのかまったく判断できません。つまり、どうでもいい情報ですね。はい。
これを最初に見かけたのは、松戸の伊勢丹ではなかったでしょうか。引越しをしてから見ることはなかったのですが、もしかしたら販路がせまくて特定店舗だけでの取り扱いなのかもしれません。しかし、最近になって偶然見つけることができました。場所は相模原のイトーヨーカドーです。あれれ、もしかしたら伊勢丹じゃなくて、どっかの東急ストアで見かけた品だったのかな…。もはや記憶の片隅にも残っていませんが、そんな情報もくしゃぽいです。さて、さっそく開封してみましょう。
プラスティックの外蓋をパキョっとひねると、中は珍しいアルミ封印でした。ちょっと雑な裁断だったので、普通に紙封印に見えましたが、触れてみると確かにアルミです。HAMAYAに続いて2種類目のアルミ封印に期待が高まります。当然紙のようにべりべりっとはがすのではなく、音もなくぺりりときれいに。
開封直後の香りは弱め。かすかに甘さと香ばしさ、香ばしさもひどく弱く、苦味…に寄っているでしょうか。香味焙煎であれば、開封した直後から豊かな香りが立ちますが、それに比べると、かなり控えめですね。粒は3mm程度の顆粒。ただし、HAMAYAのと同じサクサクした歯ざわりで、しっとり感はありません。味の中心は苦味で、他の風味は余り感じられませんでした。
適量を示す記述は特になかったので、いつものように目分量で取り分け、お湯を注ぎます。まぁ書いてあってもほとんど無視して目分量なのですがー。こぽこぽとお湯がカップの半分までくると、淹れたての香りを試します。苦味か渋味か、それと甘さが中心で、酸味は感じませんでした。どっしりとした苦味が前面に来るわけでもなし、開封直後の香りがそのまま強まった感じですね。少し、嫌な予感がします。
しかし香りと味は必ずしも同じ方向性というわけでもないので、実際に味わって確認してみましょう。熱いところを一口、二口。んー。三口と試しますが、あっさり風味でコクがない。味の中心は苦味と、すこし渋味。甘みもやや感じられますが、前面に出てくるほどでもなし。予感は…当たったようですね。よくある缶コーヒー味でした。しばらく放置すると、急速に酸化して、渋味が強くなります。素早く淹れて、すばやく飲みきりましょう。
今回の結果は分量の問題かとも思いましたが、色も十分に濃かったのでやはり風味のバランスとしてこういう位置づけなのでしょう。ちょっと赤みのかった黒だったのが印象的でしたが。ちなみに、普通の分量でお湯を半分にして、残り半分を牛乳にしてみたところ、ジョージアのEMERALD MOUNTAIN BLEND CAFE AULAITに、ちょっと苦味をプラスした味になりました。これ、砂糖が入っていなくてわたしもよく利用するのですが、それにアクセントとして苦味が加わったもの、と考えれば悪くないのかもしれません。ただし、分量の半分が牛乳になるため、価格的には30円くらいになってしまい、がぶがぶ飲むのには適さないかもしれません。飲み方を選ぶコーヒーのようですが、缶コーヒーよりは、かなりお得です。
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